UV-C 除菌器

本体サイズ
横幅:3.2cm
長さ:13cm
厚さ:1.5cm
重量:40g
波長:260-280nm

ケースに入れたときのサイズ
横幅:3.5cm
長さ:18cm
厚さ:2.1cm
重量:60g

操作方法
電源ボタンを1秒押す→電源ON
電源ボタンを1秒押す→電源OFF

対象を5~10秒照射します。
2時間充電で2時間使用可能
※人やペットには
使用しないでください。

UV-Cとは何か?

太陽光には目に見える光以外にも、目に見えない赤外線や紫外線が含まれています。
UVとは紫外線を意味し、その波長の長さからUV-A, UV-B, UV-Cに分類されます。
UV-AやUV-Bは日焼けの原因になる紫外線です。
UV-Cは最も波長が最も短く、オゾン層で吸収され地表にはほとんど到達しません。
生物に有害な影響を与えるとされており、
その除菌・殺菌作用は皆さんの日常で幅広く活用されています。

↑環境省ホームページから引用

UVによる除菌・殺菌のメカニズム

UVによる除菌・殺菌の仕組みは、
細菌や細胞のDNAを損傷させることで、
細胞分裂が阻害して消滅させていきます。
太陽光でもその効果はありますが、
UV-C除菌器では紫外線の中でも
最も殺菌作用の高いUV-Cを集中的に照射することで、
効率的な除菌・殺菌作用を果たします。

UV除菌・殺菌はどんなウイルスに効くの?

UV除菌・殺菌は細菌のみならずウイルスにも
その除菌・殺菌効果が証明されています。
左の表は様々なウイルスに対する
UVの除菌・殺菌効果を示したものです。
ウイルスの種類によって
効果の程度は異なりますが、
ほとんどのウイルスに
殺菌効果があると思ってよいでしょう。

UV除菌・殺菌の実用例

UV除菌・殺菌実用化の歴史は長く、20世紀初頭から実用化されています。
世界各国において飲料水の消毒や、
製薬工場、上下水道などでも普及が進んでいます。
鶏卵のサルモネラ菌の殺菌や、理美容室での剃刀の殺菌、
歯医者や病院等でよく見るスリッパの殺菌も、UV殺菌を活用した例になります。
もちろん、医療現場での様々な医療機器の除菌・殺菌にも活用されています。

UV除菌器の使用で注意すべきこと

UV除菌・殺菌は、処理時間が短く、
対象物にも変化をほとんど与えないといった特徴があり、
殺菌には有効活用しやすいでしょう。
しかし、以下の点に気を付ける必要があります。

①残留効果がない
薬品などでの除菌・殺菌とは異なり、除菌・殺菌効果が持続することはありません。
②効果が紫外線を当てた照射面にかぎられる
 光を遮られたり、紫外線が照射されてない面などには除菌・殺菌効果はありません。
③直視したり長時間の、皮膚への照射は危険
 もともと生物に有害ですので、その使用方法には注意する必要があります。

UV-C除菌器は手に入れるべき?

UV除菌器を手に入れるべきかどうかは、その使用用途にもよります。
そもそもウイルスは単独では生存できません。
人や動物の体から出たウイルスは、一定の時間を過ぎると死滅します。
その寿命はウイルスによって異なり、
短時間で死滅するものもあれば、長時間生存するものもあります。
例えば、新型コロナウイルスは、
空気中で3時間、プラスチックの表面で2~3日生存するといわれています。
ウイルスが残存していると考えられる状況下で、
常に清潔にしておく必要があるモノ(スマホ・ドアノブなど)、
不特定多数の人が使用するモノなどは
短時間で除菌効果を期待できるUV除菌器の活用は有効かもしれません。
ただし、前述したとおり、UV除菌は残存効果がなく、
その照射面しか除菌・殺菌効果は表れないのでご注意をお願いいたします。

UV-C除菌器をマスクに使用できるかどうか?

適切な波長・照射時間で除菌器を使用すれば、
マスクに付着したウイルス等の除菌・殺菌は可能だと考えられます。
ですが、以下の点に注意を払う必要があります。

除菌したい個所にUV-Cが照射されているか?

UV-C除菌器では、照射された面のみ殺菌・除菌効果があります。
UV-Cが遮断されるような障害物があっても除菌・殺菌はできません。
除菌したい箇所に、きちんとUV-Cが照射されているか確認する必要があります。
マスクは3層のものや5層のものがあり、
手前の表面のフィルタのみしか効果がない可能性は考えらえます。

ウイルスや細菌の死骸を取り除けるわけではない

除菌という言葉をイメージすると、
細菌やウイルスのものがなくなるというイメージかもしれませんが、
UV-C除菌は細菌やウイルスのDNAやRNAを破壊する作用があるものです。
そのため細菌やウイルスの死骸は残ります。
細菌やウイルスとしての働きは消滅するとお考えください。

マスクのフィルタ性能を復活させるわけではない

マスクはフィルタで花粉や細菌、ウイルス等を捕集します。
このフィルタがマスクの性能に大きな役割を担っています。
使い捨てマスクは、そもそも1日限りの使用を想定しており、
1日使用するとそのフィルタ性能もかなり落ちている可能性があります。
UV-C除菌器の作用はあくまでも細菌やウイルスの殺菌および除菌であり、
このようなマスクのフィルタ性能を復活させるものではありません。
衛生面での改善、使用者の不快感(嫌な臭いなど)が
改善される効果はあると考えられます。

マスクの劣化を引き起こす可能性がある。

紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cがありますが、
普段私たちが太陽光から浴びている紫外線はUV-AやUV-Bです。
このUV-AやUV-Bは様々な物質の劣化を招くことで知られています。
例えば、屋外に長年放置された洗濯バサミが
壊れやすくなっていたことはありませんか?
これは、紫外線がプラスチックを変性させるためです。
また、日光により衣類が変色したり傷んだりした経験はありませんか?
これも紫外線が衣類にダメージを与えている証拠です。
UV-Cにおいても様々な物質の劣化を引き起こす可能性があります。
UV-C除菌器を長時間当てることでマスクのフィルタが劣化を引き起こす可能性は十分考えられます。
こういったリスクが存在するということを認識していただきたいです。
弊社としてはマスクへの照射時間は3~5秒程度を推奨しております。
特にKN95マスク・P95マスクのように
フィルタの性能が高い製品に利用する場合は
フィルタの劣化のリスクも十分に考えてご利用ください。
繊細なフィルタではない洗えるマスクとの相性は良いと思われます。

他社のUV-C除菌器について

UV-C除菌器を取り扱っている会社さんは弊社以外にも存在します。
仕組みとしてはUV-Cの波長を当てるというものなので
検査機関のレポートがある製品では
特に性能の差は出ない製品かと思います。
ですが、他社さんの商品ページでは
「使い捨てマスクを除菌して何度も再利用できる」というような内容を
はっきりと明言している場合がありますが、
商品の仕組みは同じですし、
どのUV-C除菌器でもフィルタの劣化を引き起こす可能性が十分ありますので
くれぐれもご注意ください。
つい先日は朝のニュース番組でも
マスクを再利用するためのUV-C除菌器として
紹介されていた商品がありましたが
マスクに特化したものがあるとは考えにくく
同様にフィルタの性能は下がるものであると思われますので
間違った使用方法にならないようにご注意ください。